「おいしいコーヒー」をつくるためには「よいコーヒー豆」であることが大切です。 横浜ローストカフェでは、よいコーヒー豆をつくるために大切な3つの基準を用意しています。
1. ニュー・クロップ(新豆)の生豆であること。
2. 産地・農園・生産者が明確である生豆であること。
3. 焙煎後、時間が経っていない新鮮なものであること。
「おいしいコーヒー」をつくるためには「よいコーヒー豆」であることが大切です。 横浜ローストカフェでは、よいコーヒー豆をつくるために大切な3つの基準を用意しています。
1. ニュー・クロップ(新豆)の生豆であること
当店では収穫して1年間を経過していないニュー・クロップを使用します。
農作物は「旬のもの・新鮮なもの」がおいしいのはご存知のとおり、コーヒー豆も農作物ですから、収穫して間もないものほど香味成分が多く含まれています。
新鮮なニュークロップ生豆には特に多くの水分が含まれているため、通常の保管方法では品質の低下が早くなってしまいます。
特に、日本独特の気候である梅雨や高温多湿の夏季には著しく品質が低下してしまいます。
当店で扱っているスペシャリティ豆はその多くが定温倉庫で輸入されており、輸入後も同様に低温倉庫で保管されています。
欠点豆とは
●黒豆 :収穫前に地面に落ちて発酵した豆
●酵豆 :発酵臭のある豆
●未成熟豆:青臭い成熟する前に摘み取られた豆
●死に豆 :正常に結実しなかつた未熟豆で発酵臭がある豆
●虫食い豆:蛾の幼虫(ブロッカー)が侵入した豆
●カビ臭豆:輸送中や保管中に青カビや白カビが発生した豆
その他、欠け豆、割れ豆、外皮・内果皮の付いた豆など
2. 産地・農園・生産者が明確である生豆であること。
「よい豆」とは、安全性も求められます。
現在、食品に求められている「安全・安心」「有機栽培・無農薬・減農薬」産地・生産方法の情報公開」など、トレサビリティ(生産履歴)が流通市場を始め一般家庭からも注目されています。
野菜などでも「誰々さんちのトマト」のように農園や生産者を明記したものが多く見られるようになりました。
栽培の丁寧さ・安全性などの見地からも、農園・生産者が特定できるということは、食品を提供する側の責任であると共に「きちんとした商品をつくる」といった意識向上にもなると思います。
当店では使用している豆に「〇〇農園・ティピカ種・ウォッシュト(水洗い精製)・天日干し乾燥」と農園のプロフィールを表示しております。
通常コーヒー豆はシッパーといわれる農協のような機関に集められ一括で出荷されますが、当店の契約している単一農園・単一組合(シングルエステート)だと複数の農園の豆が混ぜられていないので不確定要素が少なく、品種・精製方法などが明確な豆をセレクトできます。 また、農園と直接パートナーシップ契約を結んでいますので、有機栽培や化学肥料の不使用を指定することが可能となっています。
3. 焙煎後、時間が経っていない新鮮なものであること。
コーヒー豆は油脂分を多く含み、酸化しやすい食品です。 また、焙煎後に真空パックなどの加工を施しても鮮度の劣化は止められません。 当店では、出来る限りこまめに焙煎し、少しでも新鮮なコーヒー豆を販売するよう心がけています
●ローストカフェのこだわり焙煎工程

最初に焙煎機を暖めます。
火力を全開にし釜の温度が250℃まで上昇したら火を止め、温度が下がったら、再度点火します。
釜から煙突までを均一に暖めるために、2回目は半開でゆっくりと行います。
釜が十分暖まったところで豆を投入します。
季節によって焙煎機の環境は変化します。
気温や湿度、豆の種類によっても焙煎時間が変化してブレが生じます。
気温、湿度、焙煎機の温度の上がり方を1分ごとに計測し各操作をデータとして記録することで安定した焙煎になります。
特に風向きや風力による煙突に与える影響が強く、全工程内でもっとも神経を使う作業となります。
投入から3分後に「蒸らし」状態になり、豆に含まれている水分で豆自体が蒸らされます。
12分前後で1回目の”はぜ”が始まります。ダンパーという排気ハンドルで排煙を調整します。
この操作が味づくりに重要な要素となります。
豆の状態を音・色・香りで確認し、最後は長年培ってきた五感で判断を行います。

その後、”2はぜ”を迎えます。
中煎り(シティロースト)の焙煎はこのはぜが目安になります。深煎りの場合はさらに焙煎を続けます。
出来上がりが間近になると数秒単位で状態が変化します。
その瞬間を逃さず、ねらったポイントで釜だしを行います。

当店では必ず行う焙煎後の「ハンドピック」です。
煎り上がった豆を広げ1粒ずつ丁寧に欠点豆の除去を行います。
焙煎によってできる不良豆
●貝殻豆
●煎りムラのある豆
●焦げた豆
●ふくらみの悪い豆

抽出器具にあわせてお好みの粗さに挽きます。
焙煎した豆をお好みに合わせて1回ずつ丁寧に挽いて行きます。
但し粉に挽いてしまうと香りが急速に放出してしまうので、香りもしっかり楽しむのであればやはり豆のままが一番です。
抽出する毎にミルで挽くことをおすすめします。

袋に豆を詰め、袋の端をシールします。
想いをこめた作業もこれが最後。
当店ではオプション選択から保存性の高いアルミパックも選べるようにしておりますので、是非ご利用ください。